マインスイーパー。完成度は高い。しかし、なぜにティラノで。
個人的なことでは「ヒトナツの夢」が当時すごく好きだったので「この方、まだ作り続けているんだ」と嬉しく思いました。
マインスイーパー。完成度は高い。しかし、なぜにティラノで。
個人的なことでは「ヒトナツの夢」が当時すごく好きだったので「この方、まだ作り続けているんだ」と嬉しく思いました。
カードゲーム的な内容で「ティラノにこういう使い方もあるのか!」と驚きました。カードゲーマーの心が疼く。
自分と相手が同時進行のシステムなら、ゲーム的には読み合いを重視するしかないので、駒を使い捨てにして強駒を切るタイミングを読み合うか、あるいは駒に相性を設けてじゃんけんさせるか、は必須かと思います。現状、とにかく飛車角を止める手立てがないので、ゲームとして成立しないのでは。自分なら、と考えた内容はありますが、押し付けるのも違うと思うので、ここでは伏せておきます。
グラフィックが綺麗なんですよ。だから「これは本格的なやつだな」とめっちゃ構えてプレイしたんですね。そしたらコレですよ。「うわ、やられたー!」って思いながら、めちゃくちゃ笑いました。
楽しかったです!
ビビッドな色彩で目を引き、冒頭から勢いよく笑わせてくれます。実は最初、なかなかルートに入れず「リップの違いが分かるのに何がダメなんだ」とか思っていたのですが、冷静に考えたらリップの違いが分かる男は気持ち悪すぎるな!
いろんな人から噂を聞いていくようなスタイルで物語が進んでいって、徐々に実態が掴めていく構成。「実際はどうだったのか」を読者が自然と推理しながら読み進めてしまうのが、テーマと噛み合って見事だなと思います。
古くから、例えば芥川龍之介の「藪の中」なんかは近い構成だと思いますが、もっと現実的なところで展開するので、非常に身近に感じてしまうのが上手な作りです。
アイデアを的確に画面で表現する作者のセンスに感服。最初に提示された謎で引き込まれました。
自分はもっと文章で語られて没入できる作品のほうが好きなので、感想が書きづらいな、と思ったまま今に至ります。
心が温かくなるお話。30分程度の短編なので、とりあえず読んでほしい。現実的な問題に、自然な解決を迎えてくれます。
先生がね、すごく良い方なんですよ。そこをぎゅっと噛み締めてほしい。
不器用な二人の変化が丁寧に描かれていて、読んだ後に温かな気持ちになれます。二人の悩みが分かりやすく描写されているので、すっと物語に入れます。
短編ですが、小さなシーンにもイラストが添えられていたりして、大きな満足感がありました。
圧倒的な描写力で、ありふれたことに改めて気付く物語。短い物語ながら、溜めに溜めた一発を、紅葉が映るあの一瞬に懸けてぶん殴ってくる。絵をテーマにしているゆえの破壊力もあって、見事に決められました。
不思議な空気感の作品です。幽霊が出ますし、各人が抱える問題もあるのですが、全体的に明るく温かな印象があります。感想にも書いていますが、中盤辺りまでやや散漫に見えた要素が、終盤でするっと纏まっていくのが見事です。
しかしながら、パンチが弱いというのか何というのか、印象が薄いんですよね。纏まりが良すぎたのかもしれません。
面白い設定……というか、もうすぐ現実でもできそうなんですよね。電極を刺して鬱を治療するニュースなんかもありましたし。
序盤のエモヂオの説明でちょっともたついた後は、ぐいぐい物語を引っ張ってくれました。主人公側と刑事側とが少しずつ絡んでいく辺りは、強烈にハラハラします。
ただ読み足りなさもあって、そこは恐らく、エモヂオの浸透した世界をもっと見たかったのと、ラストで刑事が容易くやり込められてしまったことで消化不良に陥ったのかな、と思います。
これは個人的にかなり評価の難しい作品です。というのは、途中でヤドカリの設定が出た時点で、大枠が掴めてしまったんですよね。で、その通りの展開だったもので。
ヤドカリの設定からすると、大食いの羽鳥さんは絶対にヤドカリですよね。それなら彼女は簡単に主人公を殺せるはずですので、殺されないことで彼女が味方だと分かります。そうすると、別に敵ヤドカリがいて、そいつから主人公を守ってくれているのだと推測できます。
恐らくはここが肝だったと思うので、勿体ない読み方をしてしまいました。文章は読みやすいので、素直に読むのがお勧めです。
妙に気になるタイトル、溜め息に名前を付けるという抜群のセンス。内容がエンタメから離れているので、そこは好みが分かれそうです。
ただ、読点ごとにウェイトが挟まれていて、自分のペースで読めないことがストレスでした。個人差はあると思いますが、自分の場合はどうしても動いているほうに目が行ってしまうので、表示が終わるまで画面がちらついて文字が読めなくなっていました。内容と無関係なところで評価を下げているのは勿体なく感じます。
読み終わってタイトル画面を見ると「そのイメージだったのか」と納得します。
冒頭のクリプトファシアにガッツリ心を奪われました。
こんな設定あります!? 双子語とか速攻で調べたよね。
内容もミニゲームが溢れていて、ただ読むだけではなく楽しませてくれます。
感想にはいらんことを書いたと反省もありますが、この双子の特異性に引き込まれた身としては、やはりそれを最大限に活かした物語が読みたかったのです。
あらゆる手段を使って、プレイヤーの意識を引き込んでくる仕掛けがとても豊富な作品です。読むだけじゃないんだな、こんなに方法があるんだな、と驚きました。
感想にいらんことを書いたな、とは思いますが、どうしても引っ掛かってしまったもので。もちろん受け入れられないわけではなく(そもそも私が納得できる内容である必要もなく)、演出・テンポ重視の作品に突っ込むのも野暮ではありますが、一応、私見を述べておきます。前提として、作品の正解は作者にありますので、あまり深くは捉えないでください。
経験上、大きな悩みを抱えている時に説得されると、とにかく腹が立つんですよね。言われる内容に関わらず「説得されている=説得できると思われている」こと自体に腹が立つ。利奈さんの場合も、死を考えるほどの悩みが矮小化されたように感じて悔しかったのではないかな、と推察します。
とはいえ、事実として彼女は自殺を思い直しています。2人の言葉に響くものがあり、生きることを考えられるようになったのであれば、それはファインプレーだったのでしょう。「説得に納得していないが響いた」という解答は、興味深く咀嚼させて頂きました。
感想は「そういう人もいるんだな」くらいに軽く流して頂ければ充分なものですが、それを正面からしっかりと受け止めてくださった優しさに感謝致します。
感想に書いた通りです。ややもたつく序盤を超えると先が気になり始め、トゥルーエンドで明かされた真相は明るい読後感をもたらしてくれます。割と疑いながら読み進めるほうなのですが、こんなに綺麗に盲点に入るとは思わず。
あと、主人公の名前が設定されていませんが、紹介にあるその名前はダメでしょう笑
文章があまりこなれていない感じなので序盤は少しもたつきますが、人や謎が増えるたびにどんどん引き込まれていきます。アリスが凄惨な事件を起こして神格化されているのが興味深いです。現実でもNEVADA事件とか有名ですしね。
最後に明かされる謎も、とてもよくできていると思います。が、ここがある作品と丸被りしちゃってるんですよね。それが本当に不幸だなと思います。
無人島に漂着した男達、女性は主人公の彼女一人だけ。そこからのサバイバル、なのに自分は怪我をして足を引っ張るのみ。序中盤の物語の引き込み方が本当に見事で「ここからどうなるのだろう」とぐいぐい読まされました。
段々と正常でなくなり現実を疑う……のはいいとしても、そのままファンタジーを持ってきたことで、この舞台ならではの恐怖感が薄れてしまったようには感じました。とはいえ綺麗に纏まっていますから「想像と違った」と感じただけかもしれません。
イラストは影絵だけですが、キャラクタの書き分けがきちんとされているので、混乱することはありませんでした。